Q. 本のサイズを決めましょう
小さすぎても読みにくいし、大きすぎても本棚に入らないかも? サイズはどう決めればいいですか?
本の種類や目的によって選びましょう。
本のサイズを選ぶ上で大切な三つのポイントをご紹介します!
本の用途や本の種類に、サイズを合わせましょう
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小型本:文庫本・単行本など
軽く携帯性に優れていて、隙間時間を利用した読書に向いています。手のひらの大きさに馴染みやすく、文字中心の本にお勧めです。また、収納性が高いため限られたスペースに多くの本を収納できます。
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中型本:単行本・教育書・実用書・雑誌・週刊誌など
文字中心の本はもちろん、挿絵・図・表などを一定量掲載できるサイズです。またタイトルまわりや版面の装飾表現もほどこしやすいサイズとなります。小型ほどは携帯性が高くないので、読者の利用シーンをイメージして、持ち運び利用にも対応させたい場合には、紙厚を少し薄くし、仕上がった時の重量を思い浮かべましょう。
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大型本:実用書・図鑑・絵本・地図・写真集・美術集など
書籍、雑誌、記念誌など多目的で採用されているサイズです。文章が多くても読みやすく、写真・図・表・グラフも多く載せられるため、教科書や専門書にも多く利用されています。また、レイアウトの自由度がとても高く、情報の整理のしやすさや、利用者が書き込むにも良いのも大きな特長です。記念や記憶するための保存用途に最適ですが、サイズがやや大きいため、持ち運びには不向きで紙の厚さにより重くなりがちです。
本サイズによる効果や利便性に気を付けましょう
本のサイズは材料・印刷・製本の費用に大きくかかわり、本の制作価格または販売価格にも影響します。また、レイアウトやデザインの自由度にも関連性が高く、サイズによって個性豊かな本の制作も可能です。本のサイズは制作者にとっても読者にとっても、コストやデザイン面で重要な要素になります。
基本判サイズを知りましょう
日本では、JISによって標準化されたサイズが一般的に利用されていて、主な判型にA判、B判、四六判があります。 A判は国際基準のサイズで、A4サイズがコピー用紙などで親しまれています。 B判は日本産業規格に基づく原紙サイズで、B6やB5サイズが多く利用されています。 四六判は日本産業規格外ですが、日本独自の規格として用途によって利用されています。
紙選びから出版まで、なんでもご相談ください!
本のサイズを選ぶ時は、用途・読みやすさ・持ち運びやすさ・費用を考慮して選びましょう。